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2008年5月10日(土) 9時55分 日刊スポーツ









<ロッテ4-11楽天>◇9日◇千葉マリン
 楽天がエース岩隈久志投手(27)の力投と打線の爆発でロッテに完勝し、4月30日以来の2位タイに浮上した。岩隈は05年9月からロッテ戦7連勝。防御率トップは日本ハム・ダルビッシュに譲ったが、8回3失点でハーラートップタイの5勝目を挙げた。打線も今季最多の17安打で11得点と大量援護した。楽天は3連勝で独走気配の首位西武を追いかける。
 気持ちよくマウンドを降りたかった。大勢の決した8回、岩隈は最後の打者を中飛に打ち取ると、ゆっくりとした足取りでベンチに下がった。「最後はばてちゃいました。でも次の試合のためにも、最後はちゃんと締めたかったので」。ただ勝つだけでは終わらない。チームを勝利に導いた135球は、自分を納得させるためでもあった。
 序盤から快調に飛ばした。1回から150キロをマークした直球でロッテ打線を力で押した。「前回は腕が横振りだったけど、今回は修正できたと思います」と笑顔を見せた。だが6回は2死から5連打を浴び3失点。「あの場面は単調になってしまった。もっと変化球を入れたり、工夫すればよかった」と悔やんだ。
 反省の1日は生きていた。先発投手陣の中には「5回まで投げられなかったら休日返上」というルールがある。この「おきて」に例外はない。2日の日本ハム戦では5回途中で降板。その翌日「明日は休み? とんでもない。大して投げてませんし」。本来休日の4日は終始リラックスして過ごしたが、ユニホームを着続けたことで修正点を忘れなかった。
 投手陣の中で田中とともに揺るぎない柱となっている。防御率は1・66で日本ハムのダルビッシュに抜かれたがハーラートップタイの5勝目。2人で9勝を挙げている。野村監督も「岩隈とマー君が投げる試合は落とせない。後に続く投手に差があるからな」と話した。大きな期待をかけるからこそ投球内容にも口が出る。「自信ないのかなぁ。不安が顔をのぞかせる。あのレベルは技術じゃない。相手を見下ろすくらいで投げてくれればいいんだけど」と小言が出た。
 エースが投げた試合できっちり勝ち、日本ハムと同率ながら4月30日以来の2位浮上。エースはロッテには05年以来、7連勝と相性の良さもみせつけた。野村監督も「こうやって勝ち星を拾っていけば、Aクラスが見えてくる」と自信を見せた。すきのない勝ち方を身につければ、エースもチームもさらに1つ階段を上る。【小松正明】

[ 5月10日 9時55分 更新 ]

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